ある日PCの電源を入れたら、真っ黒い画面のままメッセージが表示されておりました。
原因と、実際にどう対応したのか、実体験をもとに出来るだけわかりやすく紹介したいと思います。ご参考になれば幸いです。
症状
PCの電源を入れると、真っ黒い画面のままメッセージが表示。
Reboot and Select proper Boot device or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key.
何かキーを入力しても、また同じメッセージが表示されるだけ・・・。
ついにPCが故障してしまったのかと、このときは、ただただ恐怖でしかありませんでした。
原因
結論から、PC内の「コイン電池」が電池切れを起こしておりました。
なぜ、コイン電池切れ起こすのか
PC内では、現在時刻などを保持しておくためにコイン電池を使用しております。
わたしのPCは、Windowsをシャットダウンした後、電源タップのスイッチもOFFにしておりました。
(コイン電池の寿命は数年と長いです。だいたい2年とか)
Windowsをシャットダウンした後も電源タップのスイッチをONにしたままでいれば、もしかしたらコイン電池の持ちは良くなるかもしれません。(コイン電池を消費させないようにハードウェア側で制御できているみたいなので)
とりあえずPCを動作させたい場合
手元に交換するコイン電池がない場合、それでもとりあえずPCを動作させたい場合は、
BIOSを起動すると、(私のPCでは電源ON時にF2キー連打で起動)
現在時刻が「2000/1/1 0:0:0」と初期値になっているので、現在日時を設定して、保存&終了すると、Windowsが立ち上がるようになります。
(TPMやUEFIも設定していた場合、これらも初期値に戻ってますので、改めて有効に変更する必要があります)
ですが、シャットダウン後、一度でも電源のコンセントを抜いたりすると、また現在時刻が初期値に戻ってしまいます。
このタイミングでコイン電池で維持しているイメージになります。
ノートPCなどは、最初からバッテリーが積んであるので、なかなかコイン電池の寿命は来ない印象ではあります。
対応
コイン電池は、大きめなPCでしたら、ほぼ「CR2032」という型番のを交換するかたちです。これなら、100円ショップでも売ってます。
コイン電池の交換
PCのフタを開ける作業になります。自己責任でお願いします。
詳しくない人や、メーカー品で開けちゃダメと言われているものは無理に自分でやろうとせず、メーカーや修理専門家に相談してください。
ちなみに私のPCは、ミニPCのたぐいのものなので、ノートPC用のコイン電池が接続されておりました。
写真の通り、コイン電池に黄色のビニールテープをぐるぐる巻きにしたものです。
赤と黒のケーブルの先端の白いコネクタ部分は、なんか色々種類あるみたいなので、同じコネクタのものを購入するようにご注意ください。
交換するときは、電源ケーブルを抜いて、放電(本当は10分ほど放置するのが理想ですが)のあとに、コイン電池の交換を実施すると良いでしょう。
- 交換後、再び電源をONにします。
原因でも解説したとおり、電源ケーブルを抜いた状態は、コイン電池でデータ保持を維持します。
先ほどコイン電池の交換で電源ケーブルを抜きましたから、BIOSの設定は、初期設定に戻ってます。
ですので、BIOSを立ち上げて、現在日時やその他設定(TPMやUEFIなど)があれば再設定します。
- Windowsが起動します。
- シャットダウンします。
完全にシャットダウンされた事を確認してから、電源ケーブルをコンセントから抜いてみます。(もしくは電源タップのスイッチをOFF)
- もう一度、電源を入れてみます。
タイトルのエラーが出ずに、そのままWindowsが起動出来たら、コイン電池が機能できています。
作業はここまでとなります。お疲れ様でした。
最後に
今回の経験から、電源のコンセントをつなげっぱなしにしておけば、もしかしたらコイン電池の消費は気にしなくても良いかもしれませんね。
ノートPCの場合は、バッテリーがありますので、コイン電池切れはもしかしたらほぼ無いかもしれませんね。(バッテリーが空っぽになりにくいので)
しかし私みたいな貧乏性は、電源タップもOFFにしておきたい性分ですので、
コンセントさしっぱなしにして日々の微々たる電気代を取るのか、コイン電池(数百円)2年に1回交換を取るのか、
どちらがお金がかからないのかは気になってしまうところではありますが^^;
最後まで見てくれてありがとう。