- パチンコ・パチスロをやめたくてもやめられない
- ムキになってしまい予定額を超えて支出してしまう
- 家族や友達に相談できない。自力でなんとか克服したい
こういった疑問は、私自身が依存状態だった頃に思っていた内容です。
実体験を踏まえて答えたいと思います。
パチンコ・スロットをやめてから、3年以上ほど経ちました。
前は、仕事中も休み中も食事中も常に頭の中は、パチンコ・スロットのことばかり考えておりました。
今では、まったく行きたいと思うこともなく、時間が出来たら遊びに行きたいな、と思う程度です。こう思うほど心に余裕ができるほど克服できてます。
こういった私が、実践した内容などを解説していきたいと思います。
あくまで体験談になりますので、ご参考まで。
依存を克服できた内容まとめ
その①:パチンコ・スロットの仕様を理解する
基本は以下のようなしくみです。
- メイン基板とサブ基板の2つ。(コンピュータが2つ入っていると思って頂ければ)
- メイン基板は、ランダムな数字を引いて、その数字が当たりかはずれかの2択を決定
- 当たりか外れかの結果をサブ基板に送る
- サブ基板は、受け取った結果を元に、演出を構成する(画面に表示)
パチンコでいうと、ヘソに玉が入った瞬間にメイン基板で当たりか外れかの判定&決定をします。
そのため、
願いを込めて力強くPUSHボタンを押そうが、
叫びながらPUSHボタンを連打しようが、
内部的には当たりなのか外れなのか既に決まってます。
スロットの場合も、レバーON時に当たり外れが既に決まってます。
子役のスイカ等は、狙わないと揃わない場合もありますが、別に揃えなくとも内部的にスイカが揃ったことになってます。
以下、メインとサブのやりとりのイメージ。
あ、また外れね。今度はちょっと惜しい感じのやつでお願いね。
は、はい・・・。
・・・ところで、お客様がまた大ハマりしてまして、今ほど泣きそうな顔でPUSHボタンを両手で押してました。そろそろ当ててあげられないものでしょうか?
あぁ?ダーメーだー。
いいから黙って言う通りに動けぇ
は、はいっ。大変失礼しましたぁ。
(最初のセリフに戻る)
こんな感じでメイン基板の命令は絶対です。
サブの言うことなんかは絶対に受け入れたりしません。
例えば、何万という「くじ」のうち、当たりくじが数百あるようなイメージで、ヘソに玉が入るたびにくじを引いて、引き終わったくじは、元に戻した後にくじを引く。というのを繰り返すイメージです。
このように仕様がわかっていると、まずムキになることは無くなるじゃないでしょうか。
少なくともボタン演出時の押すタイミングを変えてみればよかったとか、迷信じみた話は無くなると思います。結果、根に持たなくなるといいましょうか。
その②:経営者の気持ちになって考えてみる
- ほぼ毎月のように新台(1台うん十万とする)入れ替えをしていかないといけない
- 従業員XX人分の給料を考えないといけない
- 維持費を考えないといけない。電気・ガス・水道・駅前などの土地代・雪国なら除雪費用などなど
依存中は、こんなことはこれっぽちも考えたこともありませんでした。
いかにしてお店との勝負に勝つかとか、負けたときは、どんだけ回収すれば気が済むんだとか、「絶対遠隔やってるよ」と迷信じみたことしか考えておりませんでした。
やっぱり商売なんで基本は簡単には勝てないようになっているものなんです。
こういうのを考えていると、商売なんだなと冷静になれたりして、深入りしなくなります。
その③:収支記録を取る
まぁ、これが出来ている人は依存じゃないと思います。
これが出来ない人の特徴は、プラスのときばかりを記録して、マイナスのときは記録することができません。
やっぱり何千枚出したという武勇伝は後々に語りたいもんです。
一方、負けの分はあまり語りたがらない。というかリセットしています。忘却しています。無かったことにしてます。
理由のひとつと思われるのは、プラスのときは交換のレシートを受け取るので、合計何枚交換したのかわかりますが、マイナスのときはこういった記録を目にすることはありませんので、元々財布にいくら入っていたのかなんて覚えてなかったりするものです。
今日は2万負けたなーと事を言いながら、実際は3万マイナスだったなんてことがあったりします。
私は面倒くさがりだったので、収支記録は無理でしたが、もし頑張って出来ていれば客観的な視点で見れるので、依存にならなかったのではないかと思います。
その④:時間が空いてもパチ屋に行かない
結果論になりますが思い返してみると、これが一番やっかいでした。
私にとってパチ屋は癒しの空間でありました。
仕事帰りや休みの日なんかも時間が出来たらとりあえずフラッと立ち寄っておりました。
ちょっと様子を見るだけ・・・
と言いながら、気が付いたら席に座って打っているというw
そういえば依存克服には、趣味を持つ事が良いなんてよく聞きますが、そんなすぐ新しい趣味ができることはありませんw
しかし思い返してみると一理あるなと思う節もあります。
私の場合は、他にゲームや読書なんかも好きでしたので、そちらになんとか比重をかけることができて、そのままシフトすることができた(フラっとお店に立ち寄ることから抜け出せた)結果となりました。
その⑤:健康にならない
へんな項目名ではありますがw
わたしの場合、長時間打てる体力を持ち合わせていなかったおかげなのかもしれません。
もしくは、いままでの上記項目のおかげなのかわかりませんが、長時間打つのがつらいと感じるようになってしまった事が、一気に依存解消できたきっかけだったと思います。
逆にいうと、長時間打てる体力と気力があるうちは、依存から抜け出せないといえるのかもしれませんw
やめようと思った理由
まず、そもそもの遊戯のメリットとデメリットの解説をしたいと思います。
メリット
- パチ屋に行くととにかく気持ちが休まる
- 勝ったときの高揚感(特に大敗から持ち直したとき)
- タバコが吸える(喫煙者のみ)
デメリット
- とにかく貯金が出来なかった
- 負けたときの罪悪感(怒りにも似た)
- 無駄な時間を過ごしてしまったと後悔してしまう
やめようと思った理由
わたしが本気でやめようと思った理由は、このデメリットのほうが勝ってしまい、後日にまで引きずるほどのストレスを抱えてしまっていたことでした。
勝っているときは、メリットの部分しか体感していない形なので、それはそれは、とても充実した日々を過ごしていたのを覚えております。
ですが、やはりお相手様も商売ということもあり、そんな毎回勝たせてくれるわけではありません。
わかっていながらもメリットを追い求め過ぎてしまい、デメリットのような毎日を過ごすことになっておりました。
このままいきすぎる状態が続くと、これをきっかけに人間関係が悪くなったり、会社を辞めることになったりと、今でも思い出したくもないぐらいトラウマになってしまいました。
依存を克服できると、純粋に楽しめる
・依存していたときの辛い体験があったこと
・しくみがなんとなく理解できたこと
これらのおかげで、少なくとものめり込んで遊ぶことはないと思います。
きっと、生活費を削ってまで遊ぶことはないでしょう。
私は、何とか依存を克服することができて、パチ屋にまったく行かなくなりましたが、仮に今行ったとしても純粋に無理なく遊べると自負しております。
ほどほどが一番楽しめて健全です。時間が取れたらまた遊びに行ってみたいと思っております。
最後まで読んで頂きありがとうございました。